- みはなだ
整理したいお話
最近仕事をしていて感じる課題感についての整理、対策を考えるお話。
今の仕事内容的には大して不満はなく、なんだかんだやってて楽しい業務が多いので気持ちよく仕事したい。
そのために、なんとなく仕事をするときに感じている矛盾というか問題を整理しておきたい。
勿論、これまで経営のことやビジネスの運用についてしっかり勉強したことはないので理想論なところはあるかもだけど、部署から年齢層の低い人がどんどん減っていくので課題があるのは間違いない気がしている。
とりあえず、一番大きな課題だと思ってる「エンジニアの評価」について整理。
「いいエンジニア」の評価の前にもっと大きなビジネスにおいての「良い」「悪い」の評価の整理。多分私がデータを分析する仕事を行っているので顕著に感じている課題だと思います。
評価基準については部署というより会社全体の話ですが、原則半期ごとに設定する目標は定量評価でなければならないとされています。会社はビジネスなので定量評価、というより「売り上げ」を評価するのは大事です。部署ごとに目指す「売り上げ」があり、それを達成するためにカスケードダウンした数値をそれぞれ個別のチーム、個人が持つわけですね。
つまり、それぞれ個人の評価は「売り上げに対する貢献度」ですね。
ところで、いいエンジニアとはなんでしょうか。「ビジネスのツール」としてみるか、「プログラミングそのもの」をみるかで異なるとは思います。
ビジネスの成功のためのツールとした場合、
アウトプットが早い
アウトプットの質がいい
バグが少ない
一般的な技術を用いて読みやすく改善のしやすい実装がされている
みたいなことがあるかと思います。これを一言で表すと「技術力が高い」エンジニアですね。しかし、ビジネスは「売り上げ」で評価されるべきなので、「技術力が高い」をどう「売り上げ」に紐付けるかを考えます。
そのために、Web開発関係のエンジニアやデザイナー、もしくは私のようなデータを分析するような仕事を考えます。
具体的な例を挙げると、「Webサービスの機能追加」「UIUXの改善」「データ集計、分析による施策の選択や提案」「レコメンドシステムの作成・改善」などですね。
次にこれらの作業の「売り上げに対する貢献度」を考えます。
自然に考えると、上であげたようなの作業によって生まれる「売り上げの差分」でしょうか。その作業をしたことで売り上げにどういう影響が出たか、増えたのならば良い評価で減ったのなら悪い評価になる。分かりやすいです。
これはABテストを行うことで評価できるかもしれません。しかし、「差分」を評価基準にした場合、売上量は直接関係しないので評価がよくても昇給やボーナスの原資が合わない可能性があり問題です。
そもそもABテストを行うことができない場合、評価できないという話がありますが、常に「売り上げの差分」を評価できるとしましょう。
良い機能、良い結果をたくさん生み出すことで売り上げに対してプラスの差分を生むことが出来る。つまり、単位時間あたりに良い機能、良い結果をたくさん生み出すことのできる「技術力の高いエンジニア」は「良い」エンジニアでしょう。
ここにも一つ疑問が残ります。いいパフォーマンスで作業を続ける条件は人によって異なります。また高いパフォーマンスを維持できる時間も異なります。
これを踏まえて、
8の時間しか働かずに10の機能を生産したエンジニア
10の時間で11の機能を生産したエンジニア
どちらがいいエンジニアなのでしょうか。「いいエンジニア」の定義から言うと前者ですが、ビジネスからすると後者ですね。定時が8の時間の場合、どう評価すべきなのか。残業するのが偉いのか。。。
残業が偉いとすると、
どのような機能を作るか
どのようなUIUXにするか
どのような目的で集計を行うか
レコメンドシステムを作るかどうか
など、その半期の中で行う施策の内容に選択権がないエンジニアは無理なタスクを振られても残業するしかないのでしょうか。定時内の時間で最大限パフォーマンスを高く働く努力は無駄なのでしょうか。
結局のところ、ビジネスの売り上げからの分解でエンジニアを評価すると
「売り上げの差分」で評価しようとすると、そもそも評価できるとは限らない、また評価できたとして賞与の原資が足りない可能性がある。
「残業」の存在により、いいエンジニアの評価がイメージと現実でずれる可能性がある。
こんな問題がありそうです。
結局のところ、売り上げを基準に分解した場合にエンジニアを個別に評価するとエンジニア側の行動が歪みそうです。
そもそも、エンジニアの生産性という「性能」と売り上げの「量」は単位が異なるので評価が無茶そうですね。
どうするのがいいのかはわからないですが、、、
どうせ、原資がないと昇給もボーナスもたくさん出せないので、部署の売り上げを達成できたかどうかでいいんじゃないでしょうかと最近思ってます。
もしくは、売り上げを分解した目標を持つのはチームをまとめる人間までが限界かもしれません。部下として働く立場の人間に対しては与えられた開発工数に対してどれだけ早くアウトプットできるか(数値化できるとは限らない)でいいかもしれないですね。